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雑木の庭 と 鉄の仕事 の monologue.

若かりし、、頃。

20年近く前、某賃貸住宅建築管理会社さんから「若年層向け集合住宅のファサードに、植栽ではなくオブジェ的な物を製作してほしい、、」とのご依頼で、このような物を創らせて頂いていた時期がありました。

当時、数軒ご依頼頂きましたが、大きな企業様でしたので支店長さんが代わると共にご依頼もなくなりましたが (笑)。
先日、その1つの物件の近くに打ち合わせに行った際に、十数年ぶりに見に行ってきました。
若かりし、、頃。_a0132577_18421835.jpg

年月が経過して、その場の景色としてはかなり荒れた感じ「なんでこんなとこにこんな物があるの?」状態でしたが、物の形はしっかりしていました。

当時から、物や庭を創る時、意味を込めていない造形は好きではなかったので、、、。
若ーーーい発想を、思ったまんま&ストレートな表現で、、、恥ずかしながら、今なら絶対しない様な造形の部分があったりもします、、が、、、。

「若年層向け集合住宅」と言う事で、「Common sense=常識」の錠を(南京錠と言うのが余りにもストレートな表現ですが、、。)「hardworking=勤勉な」「Absurd=不合理な,道理に反した」鍵で開ける、つまり当時の私的には、「勤勉に生きつつも、少しくらい道理に外れた発想が保守的で常識にとらわれすぎた世の中を変えていく、、、?、、、」と、言うような意味を込めて。

廻りのピンコロ石が、つい長い物に巻かれがちな保守的な人間を表し(ピンコロ石は、一見同じような四角い石ですが、割れ方で大きさもも形も微妙に違うところがな人間ぽくて、、)全てがこの集合住宅に住む若い人に対するメッセージでした。(自分自身もしっかり若輩者のくせに!?、、、です、、)
若かりし、、頃。_a0132577_1975226.jpg

今思えば、ご依頼を受けた、数軒共 全て違う形で創らせて頂きましたが、私自身の若さのせいも有り
明らかに「反骨精神むき出し!?」な形だった気がします。

恐らく今ならこの空間に「自己主張全開なオブジェ」を設置するのではなく
「建物を生かす為の空間デザインをご提案させて頂く?!」と、思いますが、、、。
若かった当時、結構楽しんで創らせて頂いていた事を思い出しました。
by noise-web | 2014-07-15 19:57